「ぁ…」
にこっと、きれいな顔で笑う“かずくん”が頭に浮かんだ。
そういえば、幼稚園のころは私の全てと言っても過言ではない彼氏がいたんだっけ。
…どうして、忘れてたんだろ。
「どう?思い出してくれた?」
「う、ん…」
すっかり大人びた顔に、よみがえったばかりの記憶が重なる。
あどけなさが消えて、かっこよさが増した“かずくん”は、ぱちりとまばたきをして、目尻をたらしながら笑った。
「そっか。よかった」
「か、かずくんは、ずっと覚えててくれたんだね」
今の、素の笑顔だ、とわかってしまって、ドキドキする。
「うん。1日も忘れなかった。ずっとあの幼稚園がある地区を探してたんだけど…あそこから離れたこの学校で、再会できるなんてね」
「わ、私を、ずっと探してたの?」
にこっと、きれいな顔で笑う“かずくん”が頭に浮かんだ。
そういえば、幼稚園のころは私の全てと言っても過言ではない彼氏がいたんだっけ。
…どうして、忘れてたんだろ。
「どう?思い出してくれた?」
「う、ん…」
すっかり大人びた顔に、よみがえったばかりの記憶が重なる。
あどけなさが消えて、かっこよさが増した“かずくん”は、ぱちりとまばたきをして、目尻をたらしながら笑った。
「そっか。よかった」
「か、かずくんは、ずっと覚えててくれたんだね」
今の、素の笑顔だ、とわかってしまって、ドキドキする。
「うん。1日も忘れなかった。ずっとあの幼稚園がある地区を探してたんだけど…あそこから離れたこの学校で、再会できるなんてね」
「わ、私を、ずっと探してたの?」



