腹黒王子の甘い寵愛。

またにっこり微笑んだ朔くんがそう言う。


「あ、あはは……」


そうこうしているうちに……カフェに着いたらしい。


優しく朔くんにエスコートされながら車を出て、どさくさに紛れて手をぎゅっと繋がれる。


「行こっか」

「う、うん……」

「3人で話すことにしよう。」

「え、でもここカップル限定じゃ……?」

「大丈夫だよ」


不敵に微笑んだ朔くん。

普通に店に入って、周りがカップルな中私たちだけ3人。


ま、まさかここのお店も朔くんのものだったりするのかな……?


御曹司ってどこまでがそうなんだろう……?


未知の世界だなぁ……。



そして……席に座って、会話がスタートする。


「えっと……瑠奈は、どうしたい?」

「?私……?」


秋山さんが真剣に私にそう聞く。