腹黒王子の甘い寵愛。

と、いうことで……秋山さんと一緒にカフェに行くことになりました。


寮の裏口から外に出ると、車が用意されている。

そして、扉が開くと——


「瑠奈、来たよ」

「……え?」


まさかの人物が、そこにいた。


それは、朔くんだ。


「い、いつのまに……!?さっきまで、お部屋にいたよね……!?」

「可愛い瑠奈のためなら、なんだってできるようになるから」


にっと王子様フェイスを浮かべた朔くんにそんな甘い言葉を投げかけられてしまう。


「っ……!も、もう!朔くん、私秋山さんとお話ししなきゃいけないんだってば……!」


そう言うと、いつのまにかそばに居た朔くんにぐいっと手を引かれる。