腹黒王子の甘い寵愛。

「瑠奈、いい匂い。」

「えへへ、よかった。でも朔くんとおんなじシャンプーだよ?」

「知ってる。だけど瑠奈が使うと可愛くなっちゃう」

「あはは、そっか、嬉しいなぁ」


朔くんは本当に私に優しいな。


「瑠奈……安心していいからね。僕がすぐに、アイツとの婚約者なんて消してあげるから」

「えっ……?そんなことできるの?」


っていうか……やっぱり、本当なんだ。

信じたく、ないなぁ。


「できるよ、だから安心して。」

「う、うん……!!ありがとう……!!」


きっと秋山さんだって私みたいな人と婚約したくないよね!


今度会ったら私からも話してみよう……!!

きっと解決できるよね。


「……さ、朔くん」

「ん?」

「肩だと居心地悪いよね。よかったら膝枕しようか?」

「……はっ?何それ可愛い」

「えっ?」


ポカンと開いてしまった口が塞がらない。