「……瑠奈はさ、結都のこと……好き?」

「えっ?い、いやいや!だってまだ2回しか会ったことないんだよ!?」

「そうだよね。よかった」


朔くんが安心したようにそう答えると共に、横から左肩に手を乗せられて、距離が近づく。

そして、右肩に頭を置かれた。


私の好きな匂いが優しく香ってくる。


「……安心した。僕じゃなくて、結都のことが好きとか言わらたら……もう死にたいじゃ済まないから」

「っ、え……!?」

「瑠奈、好きだよ愛してる。だから、絶対アイツのにはならないでね」

「う、うん……秋山さんのものにはならないよ」


朔くんのものでもないけれど。


「ふふっ、よかった」

「う、うん……」


もしかして……甘えてるのかな?

朔くんのご両親は仕事で忙しくてあまり一緒にいられなかったらしい。

人に甘えれたことがないって言ってたから……なんだか、嬉しいな。