腹黒王子の甘い寵愛。

「……あ”?」

「ご、ごめんなさい……!!怪我はないですか!?」


朔くんから離れて、ぶつかってしまった人に頭を下げた。


「チッ……腹立つ」

「おい……」


金髪の人がイライラしている中、後ろからただならぬ殺気を感じる。


「ほ、本当にごめんなさい……あ、腕赤くなってる……!大丈夫ですか……?」

「っ……!!!」


そう、心配をした瞬間だった。


ぎゅっと手を握られて、グイッと顔が近づく。


こ、この人すごく顔が整ってる……!!

ま、待って……?もしかして、学園1の不良って有名な桐谷龍介さんじゃ……?


「お前……可愛い。好きだ」

「……は!?」


先に朔くんが反応して、私と桐谷さんと引き剥がした。


ぎゅっと朔くんの腕に再び囚われてしまった私。