腹黒王子の甘い寵愛。

た、確かに狼さんぐらいカッコ良くはあるけど……。


「うん。男はみんな狼なの。油断してると食べられちゃうんだから、気をつけないとだめだよ」


ポンッと頭に手を置かれながら、そう言われてしまった。

ど、どういうことかはよくわからないけど……、とにかく気をつければいいのかな……?


「ふふっ、じゃあそろそろ作ろうか」

「そうだね!材料はある?」

「一通りあるよ」

「おお!さすが朔くん!」

「あはは。嬉しいな」


にっこり笑顔でご機嫌な朔くん。


「何か食べたいものある?」

「うーん、オムライスとか食べたいかも」

「オムライスね。わかった、じゃあそうしよう」

「いいの?ありがとう!」

「ふふっ、もちろんだよ」


朔くんが嬉しそうにしてくれるから、私まで嬉しくなって、胸が躍る。


だけど……。