こんなにも必死にさせるほど、結多くんを自分勝手に傷つけてしまったことは自負してる。
迷惑なんかじゃなかった。
ほんとうに嬉しそうに、幸せそうに笑ってくれるから。
結多くんの笑顔が間近で見れて、嬉しかったところもあったの。
「この感じっ、姉ちゃんいるから分かるんだわ俺!!この拗ねた感じの女の子心っ、男には一生理解できねえ悲しいやつ…!!」
「……なにもない、よ」
「いやっ、いやいや、なにもないことだけはないよ???さすがにそれは逆になんで言えちゃったのこのみちゃん」
私、ちゃんと友達いるよ結多くん。
結多くんと比べたら、そりゃあ少ないかもしれないけれど。
学校も楽しいよ。
私なりに毎日、楽しんでいるんだよ。
だからいいの。
そんなに毎日毎日、張り切って優しくしてくれなくても。
私たちは、なんか、違うみたいだから。



