私のこと愛しすぎだよ、結多くん。





ばかなこと、言ってる。
私すごく馬鹿なこと、言ってる。

でもね、そう思っちゃうくらい結多くんは日常的に私の名前を呼んでくれるから。


自意識過剰すぎるのかもしれないけれど、他の女子生徒とは明らかに違う対応の差を感じる。


すごく、やさしい。

私がこういう性格だから社交的な結多くんに気をつかわせちゃってるのかな…。

って感じる部分と。


やっぱりなんか、狙われてるなって、感じる部分。



「……このみ殿」



トーンが、変わった。

変わったというより、とっても堅苦しい武将さんが現れた。


ど、どの……?



「よろしいか」


「ええっと……、なに、を」


「あたまを撫でて、よろしいのか」


「…へ……」



あ、あたま…?私の…?

よろしい……“のか”…?


のかって、もう決まってる感じで言うんだね武将結多くん。