地球が三角形……。
結多くんの結多くんにしか出せない語彙力が出た。
本当にいつかなっちゃうかもしれない…。
………ん?
「ら、ラブストーリー…?」
「うんうん。たとえどんなルートに行ったとしても展開させてくつもりの結多だから」
「……??」
「伝わらねえ伝わらねえ。そこがまたね、そそる……おっと、危ないです今の表現は。いいよね、このみちゃんのスゲーいいとこ」
ふふっと、思わずこぼれた。
たのしいひと。
にぎやかなひと。
ぜったいに敵を作らない、作ったとしても結局はお友達になっちゃうような。
私とはどこからどう見ても正反対の、男の子。
「あの、結多くん、」
「うん?うんうんうん?」
いや、そこまでの返事は求めてないです。
1回でじゅうぶんだよ、結多くん。
「私のこと……食べたり、しない、よね…?」
「…………」
「まっ、丸飲みとか……嫌、です」



