私のこと愛しすぎだよ、結多くん。





『は??まってそれ、ブランコで留まるのそれって。ブランコだけじゃなくシーソーからのジャングルジム、そして最終的な砂場まで行ったらどーするんだこのみちゃん』


「…………」



結多くんはなにを言ってるの……?



『とりあえずどの野郎のブランコに乗りやがるの?だれのブランコでいくの?ほら接続語をちょっと変えただけでここまで意味変わるとか日本語ってほんと恐ろしいよな!!?!?
やめて、まって、せめてそれはこのみちゃんの場合は俺の、ちょっ……、あ、やべえ鼻血』



たぶん本当に鼻に突っ込んでる……。
両方に詰めてるんだ…、ティッシュ…。

ガサガサと音がして、しばらくすると鼻声の結多くんが登場した。



「ごの”み”ぢゃ”ん”、どごの”ごう”え”ん”?」


「ほ、ほしの森…、公園…です」



……お大事に、結多くん。

そう思いながら、少しだけ長くなってしまった今日の電話を切った───。