俺たちが集合場所にたどり着く前に、なぜか待ち伏せていたっぽい学級委員長と鉢合わせる。
委員長の言いかけた言葉が、俺の背中におぶられるこのみちゃんを目にして止まった。
「……朝比奈さん、どうかしたんですか?」
「熱あったみたい。かなり無理してたっぽくてさー」
「…そう、だったんだ…」
俺以外、気づいていなかった。
気づいてない、というよりは。
気にしてない、と言ったほうが正しい。
腹立つところはあるし悲しくもなるけど、俺としては超ラッキーでしかない。
俺だけが気づいてればいーんだから。
ぜんぶぜんぶ、ね。
「本人は隠しとおす気満々だったけど、俺の目は誤魔化せるわけねーって。ねえ……このみちゃん」
重みが幸せだ。
寝顔が可愛すぎてごめん、さっき盗撮しました。
本人は身長がどうとか、いつも気にしてるけど。
まっったく軽いんですけどびっくりするんですけど。はあ???



