ただただ、もう、愛しいってたぶんこれ。
この子を好きで良かったって、やっぱり俺は間違ってないって、つよくつよく改めて思った。
たとえ間違ってたとしても、このみちゃんがいるなら俺はこのみちゃんを見る。
この世の中に嫌いな男はいないと断言できるおさげ髪から始まって。
笑うと幼さも出してくる反則級の困り眉とか、たまにすげえエロ……素敵に見える実は三白眼な目とか。
でもやっぱいちばんは、こーいうところ。
「────…大好き。このみちゃん」
気づけば上がった雨。
もうみんな集合場所に集まってんのかな。
やっぱ戻らないと駄目なやつ?
このままこのみちゃんとの新世界築くの、ダメな感じ?
そう思いながらも眠る天使を背中に乗せて、俺はゆっくり向かうことにした。
「水篠くん」
「……あっれ委員長。え?集合場所ってここに変更になったの?」
「…そーいうわけでは。ただ班長としてもあなたのことが心配で───、」



