私のこと愛しすぎだよ、結多くん。





───俺のなかの天使と悪魔、意味もないチャンバラ開始。



(……よし、まだ未経験確定)



ただ、震えてたから。

恐怖とか不安よりも、本当に女の子なんだなってくらい、震えてたから。



「……たましい…抜けてた…、俺いま……まじで幽体離脱起こしてた……、え???」



いや不器用ですかわたくし。

大量なカレーが下半身から出るとかなんとかで、ふたりきりになろうとしたりもそうだけど。


それか逆に、考えようによっては器用すぎ?



「……わたしにとっても…結多くんは……、とく…べつ……だよ」



じゃあもう付き合っちゃおうよ。

付き合う、ってより結婚しちゃおうよ判を押してしまおうよ“水篠 このみ”になりましょうよねえねえねえねえ。


このみちゃんを逃したら俺、きみ以上の女の子に出会える気がしねえもん。


ぜったい欲しい。
ぜったいに手に入れてやる。

俺が俺として生まれた今世、俺らしく後悔だけはしないように生きるがモットー。