っ、はぁっ……



大きく、呼吸をしながら走る。

ヤバい、遅刻しちゃうっ……!


だっ、と足を踏み出した瞬間、





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『ぼくたちはこのおとでつながってるって、本気で思ってたんだ』


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「———……奏心(そうる)?」












「えー?幼馴染と再会したぁ?」

「……うん……」






こくり、とうなずく。

わたし・東屋 奏心(あづまや そうる)は、ポツリと言葉をこぼした。





「再会、しちゃった、今朝……」

「好きになったとかぁ?」





覗き込まれても、そういうことは一切なかった。





「ないよ……」

「でも、幼馴染で恋愛とかキュンキュンじゃーんっ」





そういうもの……?

したことないし、想像だってしたことない。

初恋もいまだにまだ。