会社で優しくて格好良くて人気の同期は、気遣いも上手で。


「はい、小原《こはら》さん、コーヒーいれたからどうぞ。いつも俺にコーヒーをいれてくれるからお返し。あ、ミルクとか砂糖はいる?」


「ありがとう、浅川《あさかわ》くん!ブラックで大丈夫」


「いえいえ。小原さんも無理しちゃダメだよ?・・・あ」

「どうかした?」

浅川くんが私の髪にそっと触れる。