力なんてないですって? 彼は、何も知らない。何も知らないのにそう断定する。毎日一日の大半を祈りの間にて祈り続ける。それにより、このウイルクス帝国を護り、慈しんでいるのだ。
だけど、その毎日一日の大半を祈り続けるという行為が、どれだけの苦行かあの男にわかるわけがない。 実際、やってみないとわからないのだ。
すべてをガマンし、耐え忍び続けた結果がこれ。
婚約者とは名ばかりの愚か者は、遊び相手のレディと公に付き合いたいが為に、このウイルクス帝国建国の式典のパーティーで宣言した。
この茶番がどれだけ愚かなことか、彼はちっともわかってはいない。
それはともかく、とにかくわたしの精神は切れた。精神が切れたというよりか、心と頭がキレたと表現した方がいいかもしれない。
どうでもいいと思った。
そして、瞬時に決意した。
だけど、その毎日一日の大半を祈り続けるという行為が、どれだけの苦行かあの男にわかるわけがない。 実際、やってみないとわからないのだ。
すべてをガマンし、耐え忍び続けた結果がこれ。
婚約者とは名ばかりの愚か者は、遊び相手のレディと公に付き合いたいが為に、このウイルクス帝国建国の式典のパーティーで宣言した。
この茶番がどれだけ愚かなことか、彼はちっともわかってはいない。
それはともかく、とにかくわたしの精神は切れた。精神が切れたというよりか、心と頭がキレたと表現した方がいいかもしれない。
どうでもいいと思った。
そして、瞬時に決意した。