はぁ。やっぱ敵わないな。 「1回しか言わねーから。」 1度、深呼吸をする。 さっきは言えたのに、意識したらなんと言えばいいか分からなくなる。 情けねー。覚悟決めろ、俺。 「…俺、ずっと前から朱璃のことが、好きだ。付き合ってくれませんか?」 なぜか俺も敬語になった。 少し格好がつかない告白だけど、やっと言えた。 反省よりも言えた達成感のような感情が頭を支配していく。 朱璃の方へ目を向けると、彼女は花火に照らされて赤くなった顔で俺を見ていた。