甘くて優しい青春恋物語 ~一途なプレイボーイはワルい男へ方向転換?~

 お互いwinwinの関係じゃないだろうか。

 ……もしかして私、天才?

 一瞬そう思ったけど、とりあえず目の前の男に返事をしなければヤバい。

 今にも接触してしまいそうだし、目つきが鋭く怖い。

「うん、最近興味持ってね……好きだよ。」

「……それは、今の俺じゃ物足りないって事?」

「そうだよ。今の乾はワルな感じがしないから、ちょっとね。」

 少し煽るような口調で言ってみて、乾の反応を見る。

 いつも乾には意地悪されてるから、今日くらいは良いよね。

 乾がどんな反応をしてくるか気になり、チラッと横目で見てみる。

 …………え? 乾、だよね……?

 でも、乾を視界に入れた瞬間私の動きは止まった。

 だって……あれ、乾ってこんな顔するっけ……?

 乾はいつも余裕で、おちゃらけてて、掴みどころがなくて。

 それなのに今の乾は、怒られた子供のようにしゅんと項垂れている。

 まるで、私の発言に傷ついたみたいに。

 ……流石に、意地悪すぎた?

 そんな可能性が脳裏をよぎり、恐る恐る乾の肩に触れてみる。