甘くて優しい青春恋物語 ~一途なプレイボーイはワルい男へ方向転換?~

「……ありがとね、絃。」

 流石我が妹、すっかり見破っている。

 きっと絃と私は思考回路が似ているんだろう、そう思った。

 そして無邪気な笑みを浮かべる絃の頭を優しく撫で、もう一度「ありがとう。」と伝える。

 そうすると絃は嬉しそうに、満面の笑みで笑ってくれた。

 ……この笑顔だけで生きていける。

 姉馬鹿かもしれないなぁ……と、つくづく抱きながら。



 朝一の教室。今日は私が一番乗りだったようで。

 電気を付け、換気の為に窓を開ける。

 まだ誰も教室に居ない事を確認すると、自分の席で絃から貰った雑誌を読んでみた。

「絃たち……こういう男子が好きなのかな。」

 昨日はほんの少ししか見ていなかったから分からなかったけど、雑誌に載っているモデルたちの服装は本当の不良のように見える。

 暴走族に居そうな見るからにヤンキーだったり、ミステリアスな雰囲気を醸し出しているようなフォーマルなものだったり。

 最近の女子はこういった系統に惹かれるのかな……一人、考え込んでいたその時。