私はよしっ!と意気込んで、ぎゅっと雑誌を抱きしめる。
――……それが、今でも甘い彼氏をもっと甘くさせる事になるとは。
この時ばかりは、私も分からなかった。
翌日、スクールバッグに例の雑誌を入れたのを確認して一階へ降りた。
「姉ちゃん、雑誌読んでくれたっ?」
「……うん、読んだよ。」
階段を降りている途中だったのに、洗顔を終えたらしい絃が私に尋ねてくる。
実に興味津々と言った様子だったから思わず、肯定するような言葉を述べてしまった。
……ごめん絃、ちょこっとしか読んでないや。
なんてこの無邪気な妹を目の前にして言えるはずもなく、あははと乾いた笑みを浮かべる。
「良かった~! あの雑誌ね、あたしの推しが載ってたからついついたくさん買っちゃったんだよね。姉ちゃんが良いならだけど、昨日あげた雑誌そのままあげるね!」
「え、でもこれは絃が買ったものでしょ?」
「いいのいいの! 姉ちゃんのことだから、空音さんにも見せるって言うんでしょ? だったら最初からあげるよっ。」
――……それが、今でも甘い彼氏をもっと甘くさせる事になるとは。
この時ばかりは、私も分からなかった。
翌日、スクールバッグに例の雑誌を入れたのを確認して一階へ降りた。
「姉ちゃん、雑誌読んでくれたっ?」
「……うん、読んだよ。」
階段を降りている途中だったのに、洗顔を終えたらしい絃が私に尋ねてくる。
実に興味津々と言った様子だったから思わず、肯定するような言葉を述べてしまった。
……ごめん絃、ちょこっとしか読んでないや。
なんてこの無邪気な妹を目の前にして言えるはずもなく、あははと乾いた笑みを浮かべる。
「良かった~! あの雑誌ね、あたしの推しが載ってたからついついたくさん買っちゃったんだよね。姉ちゃんが良いならだけど、昨日あげた雑誌そのままあげるね!」
「え、でもこれは絃が買ったものでしょ?」
「いいのいいの! 姉ちゃんのことだから、空音さんにも見せるって言うんでしょ? だったら最初からあげるよっ。」

