甘くて優しい青春恋物語 ~一途なプレイボーイはワルい男へ方向転換?~

「でも、君らこれ見るんじゃ……」

「読む用、観賞用、保存用と三つ持ってるので大丈夫ですよ!」

 そこまでしてこの子たちは、ワルな男に魅力を感じているのか……なんか、複雑な心境。

 半ば強引に押し付けられたその雑誌はそこまで重たいわけではなく、片手間でも読めそうなものだった。

 けれど値段は結構しているから、あの二人のことが心配になってしまう。

 お小遣いでやりくりしてるんだろうけど……大丈夫なのかな。

 実涼ちゃんはしっかりしてるから心配しなくても良いかもだけど、絃がなぁ……。

 計画するの苦手だし、いつも突発的に買い物するし。

 ……でも確かに、私乾の一面しか知らない気がする。

 いつもふわふわしていて掴みどころがなくて、ノリが軽い。

 そんな一面しか未だ見ていない気がして、少し好奇心が湧いてきた。

 乾って、ワルな男になれたりするのかな……ちょっと見てみたいかも。

 せっかく雑誌を借りたんだから、明日学校に持って行ってみるか。

 空音にも一応実涼ちゃんのことを確認したいし、そうしようっ!