甘くて優しい青春恋物語 ~一途なプレイボーイはワルい男へ方向転換?~

 だからきっと、この子たちは乾のことは知ってるはず。

 それでも尚、尋ねてくるって事は……。

「何? 君ら、私の恋事情把握したいの?」

「「もちろんっ!!」」

 はっきりと、大きく頷きながらそう返される。

 そ、そこまではっきり言わなくても……それに実涼ちゃんの場合は、空音から恋愛事情を聞けるはず。

「あのー、実涼ちゃんは空音と恋愛話しないの?」

「しますけど、お姉ちゃんすぐに惚気に持ってっちゃって……なので、全然惚けない杏さんにお話を伺いたくてっ。」

「えぇ……。」

 確かに惚ける気はないけども、私の話なんか面白くもなんともないと思う。

 それに、妹たちにこういう話はまだ早いだろう。この子たちが恋というものを知ってから教えてあげなきゃ、変な誤解を与えかねない。

 結果的にそう考えた私は、この二人を振り切ろうと愛想笑いを浮かべた。

「私、宿題しなきゃならないからそろそろ離してほし――」

「だったらこの雑誌持ってって! それで姉ちゃんもワルな男を学んで! その後でいいから、乾望遙の話も聞かせて!」