超人気アイドルの溺愛は、私にだけ。


対して周りのドアはどっしりとしたこげ茶色。チョコレートみたいにところどころへこんでる。

1枚だけ、いような輝きを放つ扉だったんだ。


これが、職員室……かな?


うーん、学校の象徴!みたいな感じするし、職員室かも……!


ドアノブに手を伸ばして思い切って回す。


「し、失礼します」

直後、信じられない光景が目の前で怒った。


キ、キスしてる……。


ネクタイの色が違うからあの人たちは3年生。せ、先輩だ……。

ここからでもイケメンだと分かるピアスを付けてるセンパイが、綺麗なロングヘアの人に顔を近づけて唇をくっつけていた。


せ、先生?いやセンパイだよね。職員室じゃ、ない!?逃げようとしたけどもう遅かった。

「あー、帰っていいよ」

男の先輩がそう言うと、女の先輩は名残惜しそうに頷いて帰っていく。

「なにかな?」