理乃は大事そうに私の指先を救うと、キレイに絆創膏を貼り付けてくれた。
「っ、ありがとう、」
「ん」
どこに目を向ければいいのか分かんなくて、キョロキョロしてたら、理乃の手に驚いた。
うわ……。理乃、指細くて長い。指までキレイって、どーゆーこと。
「紗羅の指、細すぎ。もっと食べて」
私が今思ったことと、理乃が言ったことがシンクロしてるよ。
「あはは。私にもっと食べてっていうならほかの女の子たちどうなっちゃうの?」
「紗羅以外の女なんかどーでもいい」
また、すぐそーゆーこと言う。きっとこれで赤くなるちょろすぎる私の反応を見て楽しんでるんだろう。流されないんだから。



