ピピピピ ピピピピ
うるさいアラーム音が私を起こそうとする。まだ目を瞑ったままスマホの停止ボタンを押した。
……眠い……。
だって今日は、いつもより30分早く起きたから。理乃と朝会わないために。
だからいつまでも布団にいちゃいけない……!勢いに任せて跳ね起きる。
理乃はお母さんの部屋で寝てるから、そーっと行けば見つからない、はず……!
そろり、そろりと忍者のように制服に着替えて、1階に降りて、夜作っておいたご飯を食べようとしたんだけど……。
な、なんで……!?思わず声を出しそうになった。理乃がソファで寝ていたから。
手を口で塞いで解決策を頭の中で必死に考える。