超人気アイドルの溺愛は、私にだけ。



「っあ、え足りない……」

「だよね、なんでそんな少ないの?」


「今日朝寝坊しちゃって、えへへ」

「なるほどね〜」

まだ空いてるお腹を実感しながら自分の少ないお弁当箱を見て我慢我慢って言い聞かせる。

少ないって言っても普通の女子から見たらかなり多いと思うんだけどね。


「ほんとに、紗羅は食べることがすきだよね!これ私食べきれないからあげる」


そう言って出されたミートボール。

「ありがとう!」

口に入れた瞬間広がるジューシーなお肉と濃厚なタレが絡み合って最高。こんな美味しいものを発明してくれた人にも感謝……!

「ほんとに紗羅は美味しそうに食べるよね、こっちも見てて気持ちいいもん」