話してほしかったけど、話したくないことは誰だってあるもんね……。
理乃がなんだか、遠い世界に行ってしまった気がした。
そのあとも理乃はしばらく学校へ来なくって、それと反比例してNOXは次第にファンを増やしていった。
そんなとき、
「如月さん?ちょっと話したいことがあるの」
前に私を体育館倉庫に閉じ込めてきた3人の女の子たちが話しかけてきた。
断ろうか迷ったけど、前とは違ってすごく真剣な表情だったから断ることはできなくて、その子たちについて行った。
「あのね、如月さん。まずはごめんなさい。1年生のときあんなことして。」
「っ、それは全然いいよ。怪我もしなかったし」



