超人気アイドルの溺愛は、私にだけ。



しかも小学校が他校だった女の子たちがそれはそれは押しが強かった。


理乃の席の隣は争奪戦になったっていう噂が回ってくるし、チェキを許可取らずに販売して1000枚売れたとか言うのを新聞部が書いてたし。

理乃は毎日うんざりしてたから、かなり不憫だった。

「あー、紗羅頭撫でて。あの女たちほんとうざい」

「付き合ってもないのに撫でれるわけないよ」

「そのくらいいーじゃん。女に絡まれるカワイソーな俺をちょっとは労ってよ」

「ふふ、私も女だよ?」

「紗羅はいい」


放課後、なにそれ、って笑いながら一緒の委員会の仕事をやることも多々あった。