理乃との出会いは小学生のとき。親が帰ってくるのが遅い生徒は児童館に残るので、2人とも帰ってくるのが遅かった、私と理乃がお互いを認識するのは当然だった。


私の親も、理乃の親も、帰ってくるのがトップレベルに遅くて。最終的にはいつも2人になるのは当たり前。


でも理乃はその時からすごく大人びていて、クールで。女子が嫌いだった。


なんでもできるところは今となにも変わらなくって、女子からは幼ながらに今と同様、莫大な人気を誇っていたけど。


その虚ろで真っ黒な瞳は何を考えてるか分からなくて、それが一層理乃の魅力を引き立てていた。

だから、私は理乃のことがちょっと怖くて、近寄らないようにしてた。