超人気アイドルの溺愛は、私にだけ。



「俺は、認めた。今」

ダメだ。なんか今日、おかしいのかもしれない。厄日なのかな?理乃にもなんか着いてたりして。お祓い行く?


そんな思いを込めて理乃を見つめる。するとなぜか唇の端を吊り上げて、目をすうって細めて。


「かわいい」


一言。その瞬間、私の心臓は多分爆発した。
バクン。心臓の鼓動が収まらない。違う。からかってるんだ。流されたら、ダメ。


慌てて真顔を作る。

「だからね、お母さんたち。私は、」


「あら子供たちのイチャイチャを見せられるのは気まずわねぇ」

「てゆーかもうすぐ飛行機の時間だし!行きましょ!」

「え、あ、ちょっ、待っ、」


━━バタン


無機質なドアの音がして、