その真っ黒な瞳は何を考えているのか読み取れない。私の術を見透かしてるのかもしれない。
「どうぞ入って〜」
お母さんの陽気な声が聞こえて、入ってきたのは……
「え……?」
「は……?」
理乃!?
っえ、なんでここに、どーゆーこと!?デジャヴ!さっきのスーパーの!
てゆーか理乃もすごい驚いてるし、なに!?もうパニック状態だよ!
「……おい」
理乃が低い声で麗華さんの方を見る。麗華さんはやだー怖いってわざとらしく言って続けた。
「言い忘れてたけど紗羅ちゃんには私の息子、理乃と同居してもらうわね」
???え???なにを……いってるのかな?
夢??ほっぺたをつねってみるけど全然痛い。夢じゃない。



