……またなにやらゴニョゴニョ言ってる。仲間はずれされてるみたいでちょっとやだ……。
「ピンポーン」
このタイミングでインターホンが鳴るとは……。タイミングが悪すぎる。
「私出て……「い、いいのよ!私が出てくから!」
なぜか私に行かせまいとドアへ向かうお母さん。?なんか今日、変だなあ。私に何か隠そうとしてる……?
「紗羅ちゃん?」
「はい」
「さっきは言ってなかったんだけどね、好きな人がいるなら、その人のことを全力で好きになってね。他の人に何を言われようと関係ないから。紗羅ちゃんが好きなら、『好き』でいいんだからね?」
ドクリとした。私を見抜かれているようで。
「……はい」



