「あはは、頑張るね……」
「ちょっと、それはダメよ。うちの息子が……」
「ああ、そうだったわね」
なにやらゴニョゴニョお母さんたちが会話してる。
「?どうしたの?」
「「ううん、なんにもないの」」
あはは、すごいシンクロ率。やっぱり笑ってるお母さんが、大好き。
「さて、紗羅ちゃん」
「はい」
「紗羅ちゃんのお母さんは私に任せてね。絶対に安全に日本に帰れるよう、全力でサポートするから。安心して?」
「っ、ありがとうございます!」
よかった。それが聞けただけで嬉しい。
「ほんとうに優しくてかわいい子ね。養子にしたい」
「絶対だめよ。紗羅は私のなんだから」



