「あれ、紗羅?もう麗華とあったの?」
「うん」
荷物をチェックして2階へ上がってたお母さんが私と麗華さんを見た。
麗華って呼んでるあたり、お母さんと麗華さんの仲は良さそう。麗華さんもすごい優しそうな人だし、お母さんを安心して任せられそう。
「すみません、麗華さん。なんでしたか?」
「……いいえ。なんでもないわ。それよりほんとに綺麗に育ったわね」
「いやいや、麗華さん。お世辞がすぎますよ。麗華さんの方がよっぽどキレイです」
「ふふん、でしょう?私の自慢の娘なんだから!」
お母さんまで!顔に熱が溜まって赤くなってるのが分かる。
でも、これで本当にしばらくお別れ。



