「そうなんですか。よろしくお願いします」
そう言うとまた女の人はニコリと笑った。
「自己紹介がまだだったわね、私は氷室麗華。紗羅ちゃんのお母さんと一緒にアメリカに行くビジネスパートナーよ。こちらこそよろしくね」
あれ?氷室?なんかこの苗字も聞いたことあるような……。
悶々としてると女の人、麗華さんが手を差し出してくれたから握手をする。
うわあ、腕めっちゃ細くて白い。キメ細やか。私の腕と比べるともう大根ともやしだよ……。
まじまじと見てしまうと、またまた笑われたから、慌てて手を離す。
「すみません、ジロジロ見てしまって」
「いいえ、大丈夫よ。それより私の息……」



