超人気アイドルの溺愛は、私にだけ。


まさかの椎名ちゃんだったから、ビックリしてギュッーっと抱きつく。


「うわあ、椎名ちゃん、すごい偶然だねっ!」

「うんうん、せっかくだから一緒に食べよう?」

「もちろん!」

椎名ちゃんが来た嬉しさで、一気に幸福度が上がる。ていうか今日、人に偶然会う日なのかな……?


「紗羅どれにするー?」

「うーん、これ!」

どれがおいしいのかよく分かんなかったから1番かわいいカラフルな色をしてるのを選ぶ。


椎名ちゃんは、落ち着いた白のバニラを頼んでて、やっぱりアイスまで大人っぽいなって思った。


席についてアイスを頬張ると、ものすごい美味しさが口内を支配する。

「椎名ちゃんっ!美味しい!めっちゃ!」