超人気アイドルの溺愛は、私にだけ。


「ありがとうっ」

ていうか、理乃と話したのはもちろん、あんなに間近で見たのも久しぶり。


中学のときも相当なイケメンだったけど、今はさらに磨きがかかってる。耳に紺色のピアス付けてるし……。あの真っ黒な目は変わってない、けど。


理乃の瞳を見たから、数秒間見つめあってたことに気づいて、すぐに目をそらす。


「1人で来た?」

「うん、」

なんでそんなこと聞くんだろうって思って理乃の顔を見るとなぜかちょっと嬉しそうで。


調子、狂う……。もう心臓はずーっと鳴りっぱなしだし。

「理乃は?」

「ん?」

「えと、理乃はなんでここにいるの?」

「あー、今ロケの休憩」