そう言おうとした瞬間、女の人がパンパンと手を鳴らす。
「はい、理乃そこまでー。君たち一応今ダンスの練習中ね?あと一応言っとくけど、君アイドルね?」
「……俺スカウト恋愛ありっていう条件付きで受けましたよね?」
「……それはそうだけど公共の場所でイチャイチャしない!このあとオフにしてあげたから!」
「っ、マジですか?」
パッと顔を輝かせる理乃。
そのタイミングで私に覆いかぶさっていた体をゆるく離したから、離れた温もりに一瞬寂しさが募る。
「マジ!だからダンスの練習しなさい!紗羅ちゃん、せっかくだから見てきなよ」
「っ、いいんですか?ありがとうございます!」
「理乃がやる気なくなったら、やる気出させてあげてー」
「あはは……」
女の人は私の頭を撫でて部屋から出ていった。



