超人気アイドルの溺愛は、私にだけ。




「違うんです。私、迷子になってしまって……」


「あらそうなの。どこに行こうとしてたか教えてくれる?あれでも一応、西垣事務所の名前が迷惑かけちゃったわけだから、お詫びとしてどこでも連れてってあげるわ」


どこでも連れてってあげる……?っそれなら、


「西垣事務所の、氷室理乃がいるところに連れてってください」


「ええ!?NOX、の?元々行こうとしていた所って西垣事務所なの!?」


「……はい。ちょっと事情があって」


「……。どこでも連れてってあげるって言ったもの、仕方ないわね。いいわ、特別よ?」


茶目っ気たっぷりにウインクしてくれた女の人。っ、よかった!なんとか理乃に会えそう……!



「はい!ありがとうございます……!」


.*・゚.*・゚.*・゚.*・゚.*・゚.*・゚.*・゚.*・゚.*・゚.*・゚.*・゚.*・゚.*・゚


「はいこれ、ぶら下げて?」