超人気アイドルの溺愛は、私にだけ。



「?」


首をこてん傾げて眉を寄せて私を見る先輩。


顎に手を当てて可愛い仕草をしたあと、思い出した!っていう輝いた顔をして言った。



「あっははは、言うの忘れてたぁ。理乃は私のいとこだよぉ」


「……へ?」


「だから、いとこ!私のお父さんの妹が理乃のお母さんー!」


「いや、でもクラスの女の子たちが、先輩と理乃が腕組んでる写真を持ってて……」


そうだよ。それが何よりの証拠……


「あれは町歩いてると私と理乃がスカウトに会いまくるからだよ。男避けと女避け
。理乃はマネージャーって言えばいいし」


「で、でも先輩は前、付き合ってるって言ってたじゃないですか!」