超人気アイドルの溺愛は、私にだけ。



頬もジンジン痛むし。腫れちゃうかなぁ……。

「ねぇ、あんたなんでここにいるの?」


「っあ、先生に資料を渡せって言われて、その帰り、でしてっ、」


話しかけられると思わなくて、噛みまくってしまった。先輩は呆れたように鼻で笑う。


「へえ、それで殴られたわけ?」


「あ、そーゆーこと、になりますね。あはは……」


「お人好しすぎ。髪も乱れてるし。ちょっと向こう向いて」


……それは今じゃないんですけどね。


言われた通りに向こうをむくと、髪を結んでくれる先輩。くしで髪が綺麗にすかれるのが分かってくすぐったい。

「……ありがと」

突然先輩がボソッと呟いた。


「?なにがですか?」


「さっき助けてくれたことに決まってるでしょ!」

なぜか鏡越しに顔を赤くしてる先輩。これはもしやツンデレ……?


「どういたしまして、です」