超人気アイドルの溺愛は、私にだけ。



よくよく考えたら、あの女のセンパイの名前も知らなければクラスも知らない。


どーしたものだろう……。とりあえず廊下を歩いて1クラスずつ見ていけばいいかな。


1番近くにあるのはAクラス。ドキドキと不安を隠せずに少し開いている後ろのドアから顔をのぞかせる。


昼休みだから中はガヤガヤしていて、1人の私は正直この場にいたくない。パッと見で長い髪の先輩はいなかったから出ていこうとする、と、



「ねー、君!そのネクタイの色2年生だよね!」


「めっちゃ可愛いじゃん!俺たちと遊ばない!?」


声をかけてきたのは茶髪と赤髪でピアスを付けている明らかにチャラそーな先輩2人。


め、面倒くさそうな人。……いやチャラいっていうだけで面倒くさいとか判断しちゃダメだよね!人は見た目じゃないもん。