超人気アイドルの溺愛は、私にだけ。



こうやって見つめ合うの、なんか恥ずかしい……。逸らそうとしてハッとする。私が外すのはなんか負ける感がある……!

心を無心にして目の前のキレイな顔をみる。


「はい、7秒」


「へ?」


「7秒見つめ合うと人は恋に落ちるらしーよ」


そう言ってニヤリとした理乃。


「紗羅もこれで落ちてくれるかなー?」


「っ、もう!馬鹿なこと言ってないで早く行って!!」


「はいはい」


そう言って私の前髪をふわりと掻きあげ、唇を落とした理乃。


「なっ、なっ……!」


「は、かわい。行ってきます」


パタンと閉じるドア。おでこはまだ熱を持ってじんじんする。というか、おでこどころか顔中が熱を持ってる気がするけど。


てゆーか、私、期待していいなんて何を言おうとしたの……!



色んな感情が混ざりあい、玄関にずるずるしゃがみこんでしまってしばらく動けなかった。