「し、椎名ちゃん。やってくれたね」


「あはは〜。そんなに怖ーい顔しないで、紗羅。かわいい顔が台無し〜!」


月曜日。学校で私は椎名ちゃんを尋問していた。

理乃の言う通りだとすると、椎名ちゃんは理乃に私が岡村くんといるところをわざと見せたことになる。


案の定、「怖ーい」って棒読みしながらあっさり認めた椎名ちゃん。う……。やっぱり……。


「てゆーか、やってくれたねってなんで分かるの〜?まさかこれは〜?」


「っ……!」


あっさり赤くなってしまった私。椎名ちゃんはその反応で全てを察したらしく、詳しいこと聞かせて!!というように、鼻息を荒くしてる。


「うん、えっと実は……」