超人気アイドルの溺愛は、私にだけ。



「俺が見かけたとき、紗羅が岡村と手繋いでると思って。でも、紗羅がいやそーだったから。行って正解だったな」


そう言って安心させるように優しい手つきで頭を撫でてくれる。

子供扱いしないで!っていつもだったら言っちゃいそうだけど、今日は理乃の優しさに甘えたかった。


「ありがとう。でも、仕事の邪魔してごめんなさい……」



やっぱ私って、理乃の迷惑にしかなれない、のかな。今日も理乃の撮影を中断させちゃったし。


理乃は私に迷惑どころか、いつも私のことを考えて行動してくれてるのに。


またネガティブな思考回路が加速していって目の前が暗くなる。やっぱり私なんかが理乃のそばにいない方がいいんじゃ……

「紗羅」


理乃の声でハッと我に返った。