「だ、大丈夫だよ?じゃあ行こう」
なぜか他のところより沢山並んでるように見える列。何グループかに分けて、一気にたくさんの人が体験できるみたい。
列の最後尾に並ぶ、と……。
え……。
理乃!?
前の方の列にマイクを持った理乃とNOXのグループのメンバーがいた。
後ろにはカメラも回っていて、ガッツリ顔出しもしてる。つまり、ロケ。お仕事だ。
あまりの衝撃に持っているバックとぬいぐるみを落としそうになる。
整った横顔にセットされた黒髪を見ただけで心臓はバクバク。
な、なんて偶然……。
「如月さん、氷室、いるね」
私の目線で気づいたのであろう岡村くんが耳打ちしてくる。
あまりの衝撃にまともに答えられることもできずコクコクとしかうなずけなかった。
り、理乃に勘違いされたくないよ……。気づきませんように……。
動揺してる時程時間はあっという間で、すぐに私たちのグループの順番となった。



