「紗羅!なんかあったの……?目の下、真っ赤だよ?」
「もう大丈夫だよ。ありがとう、椎名ちゃん」
小林くんたちといたにも関わらず、真っ先にこっちに来て、小さな声で心配してくれる椎名ちゃんは本当にいい友達。
私のよく分からない感情なんかで、椎名ちゃんを困らせたくない。
「……そっか」
何かを察してくれた椎名ちゃんは明るい話題に方向転換してくれて。
「てかさ、紗羅。土曜日なんだけどさ、どういう服がいいと思うー?」
「椎名ちゃんならなんでも似合うと思うけど、遊園地に行くから動きやすい服装がいいんじゃないかな?」
「でも私あんまりそーゆー服持ってないんだよね〜……」



