あ……。そうだった……。でも、理乃にあんまり話すなって言われたし……。
それに、
もう理乃に勘違い、されたくない。
「っ、ごめんなさい。私、」
そこまで言って急に分からなくなる。なんで理乃に勘違いされたくないんだろう。
分からないことだらけでまた涙が出てくる。
「っ……ふぅっ、」
「よしよし。紗羅ちゃんはやっぱなんかあったんだよね。言いたくないなら全然いいけど、1人で背負いすぎないで」
そう言って背中をさすってくれる先輩。申し訳なく思いながらも涙は全然止まらなくって。結局止まったのはお昼休みが終わる頃だった。
神谷先輩にお礼を言って教室に戻ると、椎名ちゃんが駆け寄ってきた。



