「答えを求められなかった……とは?」
「う、なんか返事は今じゃなくていい、みたいな」
ぐっ、と咬み殺すような声を出して机をバンバン叩く椎名ちゃん。どーゆー反応なの、それ……。
「紗羅の気持ちは!?紗羅はどうしたいの!?」
「気持ち、は、正直分かんない。一緒にいてドキドキしたりはする、けど、男子だったらみんなそうなるのかもしれないし……」
「うーん、なるほどねー」
今日、理乃はお仕事があるらしく朝からいない。どう接していいのか分かんなかったから少しほっとしてしまって。
「じゃあさ!確かめて見ればいいじゃん!ダブルデートが土曜日だから、その日に男子に対して理乃くんと同じ感情をもつのか!」



